ゴールデンウィークの10連休中、母校のブラスバンド(出雲市立第一中学校)のOB演奏会に出場しました。担当楽器はファゴットです。演奏会では、OB単独演奏や現役中学生との合同演奏と企画が盛沢山でした。僕自身は40年前にブラスバンドを経験し、その後、現在のアマチュアオーケストラ活動をしていますが、久しぶりにブラスバンドに参加して、新たな発見をさせていただきました。ブラスバンドの起源は軍楽隊、オーケストラの起源は宮廷音楽です。気持ちを鼓舞するブラスバンドの音楽と、上品な弦楽合奏とソロの管楽器からなるオーケストラでは目標が異なります。
この出雲市立第一中学校ブラスバンドは、昭和35年から全日本吹奏楽コンクールの全国大会に46回出場しています。長男の野球部(同校OB)の活動をみて思うのは、市予選を勝ち上がるのですら大変なことです。公立学校の部活動で長きにわたり全国大会に出場し、好成績を出し続けるのは奇跡です。
その一端はOB会の力にもあります。現役生の方にとって、通常であれば県大会までに2カ月以上あるこの時期にOB演奏会で演奏することは、早々に県大会本番レベルまで完成できるので大変有意義であり、先輩方から現役生への貴重なプレゼントだと思いました。伝統に裏付けされており、「コンクールに勝ち残る」→「歴史ができる」→「OB会をはじめ協力者が増える」→「コンクールに勝ち残る」という、正の螺旋階段を上り続けています。
また、現役生がOBになっても発表の場が確保されているというのは、OBとしての貴重な財産です。