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Primary care note こどもの病気

こどもを診るのはこわくない!小児科診療の実践・コツが学べます

定価:4,400円
(本体4,000円+税)

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著: 小野正恵(東京逓信病院小児科部長)
判型: A5判
頁数: 272頁
装丁: 口絵カラー
発行日: 2012年09月30日
ISBN: 978-4-7849-4259-6
版数: 第2版
付録: -
€こどもの病気のトリセツ
●小児診療への関心と知識を持って頂けることを願い、特にプライマリ・ケアに携わる医師に向け、長年の臨床経験の中から、実践の場で頻度の高いもの、必要なこと、是非伝えたいことだけを記述しました。
●症状別─対応を急ぐとき
小児診療の基礎知識年齢層別─疾患の特徴と診療上の注意点日頃の悩み、遺伝・遺伝子・染色体の5章にわけて記述。よくみられる疾患とその対処法や、二次・三次救急医療機関の小児科専門医に紹介すべきポイント、親への指導など、日々の診療にすぐ役立つ情報が満載です。
●改訂に当たり、医学の進歩、時代の変化に応じた日々の臨床に使える最新情報を盛り込みました。
診療科: 小児科 小児科
シリーズ: Primary care note シリーズ

目次

第1章 症状別◎対応を急ぐとき
1 けいれん
2 意識レベル低下・うわごと
3 なんとなく元気がない
4 頭痛
5 発熱
6 腹痛・ポンポンが痛い
7 下痢
8 便秘
9 嘔吐
10 脱水
11 発疹
12 胸痛
13 咳・喘鳴
14 アレルギー疾患・食物アレルギー
15 アレルギー疾患・アトピー性皮膚炎ほか
16 浮腫
17 蛋白尿・血尿
18 心雑音
19 不整脈
20 事故,異物誤嚥・誤飲,頭部打撲

第2章 小児診療の基礎知識
1 救急蘇生
2 小児のバイタルサイン
3 検査値と検査手段
小児診療のコツ その1 採血の手技
小児診療のコツ その2 検査時の乳幼児の眠らせ方
4 小児の成長・発達
5 小児の栄養
6 輸液
7 吸入
8 感染症
9 予防接種
10 小児の薬物
11 消毒
12 虐待
13 家族への指導
14 外来受診の心がけ
15 社会福祉制度

第3章 年齢層別◎疾患の特徴と診療上の注意点
1 新生児期・乳児期前半
感染症
先天性疾患
アレルギー 食物アレルギー/気管支喘息
皮膚疾患
体重増加
その他
2 乳児期後半?2歳
感染症
先天性疾患
アレルギー 食物アレルギー/アトピー性皮膚炎/気管支喘息
腫瘍
川崎病
事故 転落/誤飲/溺水 
3 幼児期
感染症
腎疾患
周期性嘔吐症(アセトン血性嘔吐症)
神経・筋疾患および血液凝固異常
精神発達障害,多動
4 学童期
感染症
虫垂炎
低身長
肥満
不定愁訴等
学校健診でみつけるもの
精神疾患
5 中学生以降
感染症
アレルギー
心身症・精神疾患
摂食障害
生活習慣病予備軍
性成熟
慢性疾患

第4章 日頃の悩み
1 背が伸びない
2 体重が増えない・増えすぎる(乳幼児期)
3 母乳がやめられない
4 おしゃぶりが離せない
5 言葉が遅い
6 保育園・幼稚園に行きたがらない
7 学校に行きたがらない(不登校)
8 朝起きられない
9 落ちつきがない
10 友だちと遊べない
11 どもる・チックがみられる
12 おねしょが続く
13 よく熱を出す
14 疲れやすい
15 むし歯ができやすい
16 てんかん患者の薬の中止と運転免許
17 障害児にどう向き合うか
第5章 遺伝・遺伝子・染色体
1 遺伝の基礎知識
用語の定義/遺伝形式と代表的遺伝性疾患/遺伝学的検査とガイドライン
2 遺伝の悩みとカウンセリング
遺伝の悩み/遺伝カウンセリング/先天異常に対する考え方
3 特に知っていて欲しい染色体異常
ダウン症候群/ターナー症候群/クラインフェルター症候群

参考資料

●カルテピックアップ
結節性硬化症
新生児の髄膜炎
脳腫瘍
脈がないから脈なし病
手強い腸重積
あなどるな,虫垂炎!
習慣性便秘
周期性嘔吐症
ダブルパンチ
大人のはしか
野球少年の胸痛
繰り返すRS感染
治療の鍵は親の思い切り
油断大敵!食物アレルギー
ステロイド恐怖症
1歳のPAT
アサリの貝殻誤嚥
母によく似た体型?
感染に次ぐ感染
6歳の胃潰瘍

●コラム
勉強会か忘年会か
犬の遠吠え
ハチミツ
A型肝炎家族例
小児医療に携わるものへ
感染性胃腸炎(細菌性)

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序文

第1版刊行からすでに6年近くが経過し,小児科領域では予防接種をはじめとして大きな変化があった.改訂作業の中で改めて,医学は進歩し,医療行政も遅ればせながら前進していると実感した.研究職,医療職,保育関連の職種,そしてこどもを持つ親等々,多くの人の毎日の苦労とともに,誠実な努力の積み重ねがあってこその進歩である.医師になって30年,若い頃に診察したこどもたちが親となって,こどもを連れて受診することも多くなり,また医師や看護師となってプロフェッショナル同士として話すことも増えた.小児科医冥利に尽きるが,こどもたちは如何に周囲の大人から影響を受けるかと,身の引き締まる思いがする.そして,日々目の前の患者さんから教わることを次の機会に活かして,理想の医療ができるよう精進しなくてはと自分に言い聞かせている.時代は変化し,女性の出産年齢や疾病構造,そして倫理観も少しずつ変化している.それらの変化に柔軟に対応しながら,小児科診療に力を尽くしたいと思う.
本書は小児科の教科書ではない.あくまでも日常の小児科臨床現場で必要なことを優先させて,すぐ役に立つ内容であることをめざしており,稀な疾患,学問的詳細記述は省いている.小児科専門医以外で小児科診療に携わっておられる医師,研修医,看護師,保健師,保育士等も念頭に置いて構成した.重要な疾患については,症状別の記載だけでなく,年齢別の特徴など,他の項目でも重複して記載した.内容の誤りがあればご指摘いただき,改善できる部分はご指導賜れば幸いである.
こどもたちの明るい未来に乾杯!

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

このたびは『Primary care note こどもの病気 第2版』をご購入いただきまして誠にありがとうございました。
本書に以下の誤りがございましたので、ここに訂正させていただきますとともに深くお詫び申し上げます。
該当個所
45頁 図11-1 代表的な発疹の特徴
伝染性紅斑のキャプション
四肢の発赤は編目状 四肢の発赤は網目状
99頁 下から13行目 一般的に2cm以下なら問題ないが,実際に飲んだ量が正確にわかるわけではないの で,結局胃洗浄することもある.1本のたばこに含まれるニコチンは致死量といわれ,しかも実際に飲んだ量は不明のことが多いが, 一般的に2cm以下なら問題ない。実際に飲み込んだ量は不明のことが多いが,
219頁 下から2行目 骨HLAタイピング HLAタイピング

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