加齢黄斑変性に対して,現在は抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬の硝子体注射,光線力学療法などが中心に行われていますが,加齢黄斑変性に対する治療法をどのような検査結果に基づき,どのように選択されているのか,また将来的な新しい治療法の可能性について,琉球大学・古泉英貴先生のご教示をお願いします。
【質問者】
渡辺彰英 京都府立医科大学眼科学教室
【コストを下げるべく,より長期作用が期待できる新規の抗VEGF薬の開発が進行中】
加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)の治療については,現状では前駆病変や網脈絡膜萎縮が本態である萎縮型AMDは有効な治療が存在しないため,脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization:CNV)を有する滲出型AMDが対象となります。
手順としては,検眼鏡所見,光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT),蛍光眼底造影などの検査結果に基づきCNVの位置の特定を行い,さらにCNVの形態により,典型AMD,ポリープ状脈絡膜血管症(polypoidal choroidal vasculopathy:PCV),網膜血管腫状増殖(retinal angiomatous proliferation:RAP)の3つのサブタイプに分類を行います。
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