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加齢黄斑変性に対する治療法の選択と新しい治療法の可能性

No.4930 (2018年10月20日発行) P.58

渡辺彰英 (京都府立医科大学眼科学教室)

古泉英貴 (琉球大学大学院医学研究科眼科学講座教授)

登録日: 2018-10-17

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  • 加齢黄斑変性に対して,現在は抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬の硝子体注射,光線力学療法などが中心に行われていますが,加齢黄斑変性に対する治療法をどのような検査結果に基づき,どのように選択されているのか,また将来的な新しい治療法の可能性について,琉球大学・古泉英貴先生のご教示をお願いします。

    【質問者】

    渡辺彰英 京都府立医科大学眼科学教室


    【回答】

    【コストを下げるべく,より長期作用が期待できる新規の抗VEGF薬の開発が進行中】

    加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)の治療については,現状では前駆病変や網脈絡膜萎縮が本態である萎縮型AMDは有効な治療が存在しないため,脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization:CNV)を有する滲出型AMDが対象となります。

    手順としては,検眼鏡所見,光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT),蛍光眼底造影などの検査結果に基づきCNVの位置の特定を行い,さらにCNVの形態により,典型AMD,ポリープ状脈絡膜血管症(polypoidal choroidal vasculopathy:PCV),網膜血管腫状増殖(retinal angiomatous proliferation:RAP)の3つのサブタイプに分類を行います。

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