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■NEWS 「マイスリー」と「マイスタン」取り違え、販売元が再度注意喚起

No.4932 (2018年11月03日発行) P.19

登録日: 2018-10-26

最終更新日: 2018-10-26

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アステラス製薬の催眠鎮静薬「マイスリー」(一般名:ゾルピデム酒石酸塩)と大日本住友製薬の抗てんかん薬「マイスタン」(同:クロバザム)の取り違えが相次いで発生していることを受け、両社は23日、医療機関に防止策の検討を依頼した。処方・調剤の際に薬効と販売名を確認し、処方オーダーシステム上で薬効名やアラートを表示させるなどの方法を例示している。

両薬剤の取り違えについては、2012年6月に両社が注意喚起を行っている。しかし、日本医療機能評価機構の集計では、12年6月以降も28件(18年9月20日時点)の取り違えが発生している。処方時のミスでは、オーダーシステムに「マイス」まで入力して検索し、表示された候補リストの中から字句をよく確認せずにマイスタンを選択した、といった事例が報告されている。

両社は、適切な処方監査、交付時・配薬時の確認で誤投与を未然に防止できた事例も複数報告されているとして、①どのような疾患で受診したか患者に確認する、②処方箋に記載された処方科で処方された薬剤であるか確認する、③併用薬や病名などの情報から前回の処方歴・薬歴と照合する―などの対策も推奨している。

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