2024年4月から適用される医師の時間外労働規制のあり方などを議論している厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が14日、勤務医の健康確保と労務管理における睡眠の重要性を踏まえ、医療現場での労働時間短縮を進めるよう求める声明を発表した。
声明は、同検討会において健康管理における睡眠の重要性をエビデンスに基づき議論し、確認したことを受けたもの。厚労省が今年2月に都道府県を通じて医療機関に通知した「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」の内容の着実な実施を要請している。
声明では、医師から他職種へのタスク・シフティング(業務移管)により、医師がまとまった仮眠を取りやすくなると指摘。睡眠が十分でない医師を産業保健の仕組みを活用してスクリーニングし、勤務上配慮することも有効だと強調している。長時間連続勤務にならざるをえない場合でも、勤務間インターバルの確保や当直明けの負担軽減によってまとまった休息を取れる体制を求めている。