厚生科学審議会の副反応検討部会は8月30日、水痘ワクチンとインフルエンザワクチンについて、接種後の副反応疑い報告基準を改正する省令案を了承した。9月中にも公布・施行される見通し。
水痘ワクチンでは定期接種後の報告を求める症状に「無菌性髄膜炎」を追加する。ただし、報告対象は帯状疱疹を伴うものに限る。報告期間には上限を設定せず「予防接種との関連性が高いと医師が認める期間」とする。医薬品医療機器総合機構(PMDA)に報告された症例の傾向を踏まえた対応。PMDAに無菌性髄膜炎と報告された概ね全ての症例では、帯状疱疹の併発がみられ、接種から数年以上経過していた。
インフルエンザワクチンでは、今年5月に行われた添付文書改訂を踏まえ、接種後の報告対象とする症状に、重症型の薬疹の1種である「急性汎発性発疹性膿疱症」を追加する。報告期間は接種後28日とする。