70歳代,女性。主訴:鼻背部に5~6年前から継続する紅斑。既往歴:特記すべき事項なし。
現病歴:5~6年前より鼻背中央部の紅斑に気づいていた。自覚症状がないため放置していた。症状の経過が長いため,3年前に近医皮膚科を受診するも良性のものとの診断を受けたので,その後は放置していた。最近,情報番組をみて,がんが心配になり当院を受診した。
現症:直径7mm大の紅斑。表面に軽度鱗屑がみられ,触診ではややかさつきを触れる。ダーモスコピーでは,非偏光像よりも偏光像により構造が明瞭化され,淡紅色の背景の中に多数の小球状の白色構造が散在している。