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高齢者の背部の赤い斑をどう考えるか?[画像診断道場~実はこうだった(155)]

No.5007 (2020年04月11日発行) P.1

佐藤俊次 (さとう皮膚科院長)

登録日: 2020-04-09

最終更新日: 2020-04-08

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80歳代,男性。主訴:デイケアで背部の赤い斑について皮膚科受診をするように指摘された。既往歴:特記すべき事項なし。
現病歴:患者本人,家族はまったく気になっていなかったので,いつからあったかは不明。通所しているデイケアの職員から,皮膚癌だと困るので一度皮膚科で診てもらうように指摘された。
現症:背部中央に直径10mm大の淡紅色斑がみられる。触診では,わずかに隆起してざらつき感がある。自覚症状はない。裸眼では淡紅色の均一な斑の周囲を淡褐色の帯が縁取りしているようにみえる。ダーモスコピーでは淡紅色の背景の中に,淡褐色の小点が散在して,所々に細い毛細血管の走行がみえる。また,病変周囲の帯状の縁取りは所々で切れている。

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