日本医師会の中川俊男会長は5月12日の記者会見で、まん延防止等重点措置適用中の4月20日に都内のホテルで開かれた自見はなこ参院議員(自民党)の政治資金パーティーに中川会長ら医師会幹部が参加していたとの一部週刊誌報道について経緯を説明した。
説明によると中川会長は「自見はなこ後援会会長」として政治資金パーティー(次世代の医療政策を考える会)に出席。当日は食事の提供はなく、感染防止対策も十分に行われていることから「最終的に出席が可能と判断した」という。発起人としての呼びかけもリーフレットで2月20日から行っていた。
中川会長は「全国で多くの皆様が我慢を続けてくださっている中で、慎重に判断すればよかった」と、自らの判断・行動に問題があったとの認識を示した上で、「多くのご批判を頂く中で、日医会長に求められる責務とは、医療提供体制の確保に最大限に努め、ワクチン接種を加速度的に進めることだとあらためて実感している。これまで以上に国難に対して全力で責務を果たしていく」と、日医会長としての職務を全うする考えを強調した。