【質問者】
小島研介 高知大学医学部血液内科学講座教授
【FLT3阻害薬はFLT3変異陽性の再発難治性AMLの予後を改善する】
現在,FLT3阻害薬ギルテリチニブとキザルチニブは,FLT3変異陽性の再発難治性AMLに対して使用可能な治療薬として臨床導入されています。両剤とも再発難治性AMLの予後を有意に改善させる一方で,単剤では再燃・再発し,治癒をもたらすことが困難であることもわかっています。したがって,移植可能な症例においては基本的に再寛解導入療法としてFLT3阻害薬を使用し,その後に同種造血幹細胞移植が実施されます。FLT3阻害薬は,従来の抗癌剤治療に比べより高い寛解率を達成し,より多くの患者が移植に到達できると考えられます。
残り565文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する