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排便中に生じた下腹部痛を主訴に来院した85歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(246)]

No.5069 (2021年06月19日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

山下志保 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2021-06-17

最終更新日: 2021-06-16

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排便中に下腹部の疝痛が出現し,右下腹部および右腰臀部に急速に拡大したため,1時間後に救急外来を受診した。悪心・嘔吐を伴うが,血便や下痢はない。

既往歴は高血圧および,虫垂炎術後。内服薬はアムロジピン®,バルサルタン®。喫煙歴・飲酒歴なし。

身体診察では,身長137cm,体重37.2kg(BMI 19.8)。体温36.4℃,脈拍62回/分, 血圧142/86mmHg。腹部は平坦・軟で,右下腹部に軽度の圧痛を認める(図1)。

一般血液・生化学検査の異常値はWBC 9100/μL(好中球62.5%)のみ。

研修医の診断:尿管結石

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