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脳血管撮影や脳血管内治療を安全に行うコツ

登録日: 2022.01.14 最終更新日: 2026.02.21

清水宏明 (秋田大学大学院医学系研究科脳神経外科学講座教授) 佐藤健一 (東北医科薬科大学脳神経外科准教授)

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脳血管内治療の発展,普及は目覚ましく,困難な病変も治療可能な時代になってきました。一方,脳血管内治療や,時には脳血管撮影検査後に,穿刺部出血や拡散強調画像(diffusion weighted image:DWI)での散在性脳梗塞が生じることがありますが,これらの回避方法について,基本的な手順以上の突っ込んだ議論は少ないように思います。経験豊富な東北医科薬科大学・佐藤健一先生に,安全性向上のコツについてご教示をお願いします。

【質問者】

清水宏明 秋田大学大学院医学系研究科 脳神経外科学講座教授


【回答】

 【手術手技のひとつとして,事前検査に基づいたリスク回避とチーム医療の実践が重要】

脳血管内治療や脳血管撮影検査は,血管内に留置したカテーテルを用いて脳血管病変の治療や造影検査を行う手技です。脳血管内治療の普及に伴って脳血管カテーテル手技の件数は年々増加しています。手技の向上やデバイスの進歩も相まって治療成績は向上していますが,手技に伴う合併症はそれでも,一定の割合で発生しています。

脳血管カテーテル手技に伴う合併症は,カテーテル操作に伴うもの,穿刺部トラブル,造影剤によるもの,にわけることができます。

カテーテル操作に伴うものとして血栓や異物の塞栓や動脈解離があり,予防には愛護的な操作やデバイスの洗浄を頻回に行うことが重要です。また,手技時間が長くなると合併症が発生しやすくなりますが,手技時間にはラーニングカーブがあり,14回を超えるとほぼプラトーに達するそうです。したがって,経験数が少ないうちは上級医と,経験数が十分となっても2人以上のスタッフと清潔野に入り,カテーテル操作とデバイスの洗浄や準備を役割分担して行うことが合併症の軽減につながるかと思います。さらに,動脈硬化性病変や動脈破格の有無を事前の諸検査でチェックし,手技のシミュレーションを行うことも重要です。


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