東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科主任教授
1972年東京都生まれ。97年東京慈恵会医科大学卒。2002年東北大学病理学講座、05年米国Cedars-Sinai Medical Center、12年東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科講師、今年4月から現職
今年4月、東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科の主任教授に44歳の若さで就任した。
自身の専門は炎症性腸疾患(IBD)。しかし、医局員にはIBDにこだわらずに各自が興味ある分野を研究してほしいと伝えている。「私が入局したのは消化器・肝臓内科の8割が肝臓の研究をしていた時代。変わり者と言われながら消化管の研究をしてきました。好きこそものの上手なれですから、一生懸命取り組むのであれば、どの領域でも構いません」
猿田さんがIBD研究に進むきっかけは、大学6年の時。教員が重症の症例写真を医学生たちに示し、「この中から治せる先生が出てくればいいですね」と話した。「その時に、『あ、僕だ』と思ったんです。こういうことをするために医学部に入学したんだと」。その後、迷いは生じなかった。
残り603文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する