健康格差について研究する2009〜13年度科学研究費補助金新学術領域研究「社会階層と健康」のワーキンググループは昨年、健康格差のエビデンスと政策提言を発表した。
それによると、貧困群(等価世帯所得の50%以下)は1〜6歳までに何らかの疾患で入院する割合が非貧困群よりも高く、2歳児では2.7%も高い。未就学児に医療費を助成する自治体が多いにもかかわらず格差が生じていることは、未就学児を持つ貧困世帯への対策が不十分であることを示唆するとして、「医療費助成だけでなく、貧困世帯の子どもの疾病罹患を防ぐ政策が必要」と提言している。
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