厚生労働省は4日、2013年人口動態統計(概数)を発表した。死亡数から出生数を引いた自然減は前年より約2万人多い23万8632人で、統計のある1899年以降最大の減少幅だった。
合計特殊出生率(1人の女性が生涯に出産する推計値)は1.43で前年より0.02ポイント上昇し、2006年からの上昇傾向が継続した。30歳以上の出産が増えたことが要因。しかし15歳~49歳の女性の人口が減少しているため、出生数は102万9800人で過去最小となった。
死亡数は126万人8432人で戦後最大。
死因別にみると、癌などの悪性新生物が36万4721人と最も多く、次いで心疾患(19万6547人)、肺炎(12万2880人)と続き、上位3疾患は3年連続同じだった。4位は脳血管疾患(11万8286人)で、上位4疾患で63%を占めた。