【質問者】浜崎敬文 東京大学医学部附属病院血液浄化療法部講師
【薬剤コーティングバルーンカテーテルを中心とした新規デバイスが登場した】
VAのほとんどが,自己血管内シャント(arterio venous fistula:AVF)と人工血管内シャント(arterio venous graft:AVG)であり,その開存は透析患者にとってきわめて重要です。しかし,シャントは非生理的な血管であり,さらに反復の穿刺止血などで,狭窄や閉塞などが起こってしまうことが多くみられます。こうしたVA不全の治療の第一選択は,vascular access interventional therapy(VAIVT)です。しかし,VAIVTは狭窄の原因に対する根本的な治療とはならず,再狭窄により治療が複数回になることが多くみられます。こういった問題点を解決すべく,最新の治療法として,パクリタキセルをバルーンの表面に塗布した薬剤コーティングバルーンカテーテル(drug coated balloon:DCB)であるIN.PACTTM AV,AVGの流出路の狭窄に適応となったステントグラフトであるVIABAHN®,40気圧まで加圧できる超高耐圧バルーンであるATHLETISTMが新規デバイスとして登場しました。
残り1,243文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する