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バスキュラーアクセスに関する最新のトピックスについて

No.5184 (2023年09月02日発行) P.46

浜崎敬文 (東京大学医学部附属病院血液浄化療法部講師)

山崎智貴 (望星西新宿診療所)

登録日: 2023-08-31

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  • バスキュラーアクセス(vascular access:VA)に関する最新のトピックスを教えて下さい。
    望星西新宿診療所・山崎智貴先生にご解説をお願いします。

    【質問者】浜崎敬文 東京大学医学部附属病院血液浄化療法部講師


    【回答】

    【薬剤コーティングバルーンカテーテルを中心とした新規デバイスが登場した】

    VAのほとんどが,自己血管内シャント(arterio venous fistula:AVF)と人工血管内シャント(arterio venous graft:AVG)であり,その開存は透析患者にとってきわめて重要です。しかし,シャントは非生理的な血管であり,さらに反復の穿刺止血などで,狭窄や閉塞などが起こってしまうことが多くみられます。こうしたVA不全の治療の第一選択は,vascular access interventional therapy(VAIVT)です。しかし,VAIVTは狭窄の原因に対する根本的な治療とはならず,再狭窄により治療が複数回になることが多くみられます。こういった問題点を解決すべく,最新の治療法として,パクリタキセルをバルーンの表面に塗布した薬剤コーティングバルーンカテーテル(drug coated balloon:DCB)であるIN.PACTTM AV,AVGの流出路の狭窄に適応となったステントグラフトであるVIABAHN®,40気圧まで加圧できる超高耐圧バルーンであるATHLETISTMが新規デバイスとして登場しました。

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