【質問者】牧山純也 佐世保市総合医療センター血液内科医長
【Pola-R-miniCHP療法は症例に応じて実施可能かもしれない】
80歳以上の高齢者においては,心臓,肝臓,および腎臓の生理的機能低下,造血機能低下による高度な血液毒性による感染症併発リスク,認知機能低下,加えて,様々な社会背景による医療資源補助の必要性など,80歳未満よりも治療障壁が多く,高齢者総合機能評価の様々なスケールを用いた包括的評価によって最適な治療を選択する必要があります。
80歳以上の高齢者DLBCLにおいては,治療完遂率の低さ,感染症やその他の合併症により,治療強度を保つことが生存期間の延長に寄与しないことが示されています1)。すなわち,疾患悪性度以上に,個々の症例における治療への忍容性が重要な因子と考えられます。
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