株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

GLP-1受容体作動薬,その適用と注意点,エビデンスからの検証[J-CLEAR通信(160)]

No.5196 (2023年11月25日発行) P.40

住谷 哲 (大阪府済生会泉尾病院 糖尿病・内分泌内科主任部長)

登録日: 2023-11-24

最終更新日: 2023-11-22

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1 はじめに

glucagon-like peptide-1(GLP-1)受容体作動薬はDPP-4阻害薬と同じインクレチン関連薬として開発された。現在わが国では,注射薬としてエキセナチド(バイエッタ®,以下エキセナチドBID),リキシセナチド(リキスミア®),リラグルチド(ビクトーザ®),デュラグルチド(トルリシティ®),セマグルチド(オゼンピック®),経口薬としてセマグルチド(リベルサス®)が使用可能である。エキセナチド週1回製剤(ビデュリオン®,以下エキセナチドER)は,わが国では2022年5月に販売中止となった。さらに,リキシセナチドおよびリラグルチドは持効型インスリンとの配合製剤(ソリクア®およびゾルトファイ®)も発売されている。

本稿ではこれまでに報告されたランダム化比較試験および,それらのメタ解析の結果に基づいて,現時点におけるGLP-1受容体作動薬の適用および注意点を検証する。さらに,厳密にはGLP-1受容体作動薬ではないが,最近販売が開始されたGIP(glucose-dependent insulinotropic polypeptide)/GLP-1受容体作動薬であるチルゼパチド(マンジャロ®)もGLP-1受容体作動薬として本稿の対象に含める。

プレミアム会員向けコンテンツです(連載の第1~3回と最新回のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

関連物件情報

もっと見る

page top