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マルホ:アトピー性皮膚炎治療薬「ミチーガ」、結節性痒疹への効果に期待[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.5224 (2024年06月08日発行) P.15

登録日: 2024-06-05

最終更新日: 2024-06-05

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マルホは5月29日、「既存治療で効果不十分な結節性痒疹(成人及び13歳以上の小児)」などの適応を取得した「ミチーガ皮下注用30mgバイアル」(一般名:ネモリズマブ)について、メディア向けセミナーを開催した。

ミチーガは、ヒト化抗ヒトIL(インターロイキン)-31受容体Aモノクローナル抗体であるネモリズマブを有効成分とする皮下注製剤。痒みを誘発するサイトカインであるIL-31とその受容体への結合を競合的に阻害することで痒みを抑制するとされている。2022年3月に「アトピー性皮膚炎に伴うそう痒」を効能・効果として世界に先駆けて日本で製造販売承認を取得し、今年3月に結節性痒疹などへの適応拡大が認められた。

セミナーで講演した長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授の室田浩之氏(写真)は、結節性痒疹患者のQOLに関する調査結果を紹介した。現在の治療方法はステロイド外用薬の処方が最多だが、40.4%の患者が痒みもしくは皮疹が中等度以上、86%の患者が痒みで日常生活に支障をきたしていると説明。「(ミチーガの適応拡大は)これまで治療の選択肢が少なく、難治だった結節性痒疹の症状に悩む患者のアンメット・メディカル・ニーズを満たすことが期待される」と強調した。

「ミチーガ皮下注用30mgバイアル」の用法・用量
【アトピー性皮膚炎に伴うそう痒】6歳以上13歳未満の小児に1回30mgを4週間の間隔で皮下投与
【結節性痒疹】成人及び13歳以上の小児に初回60mg、以降1回30mgを4週間の間隔で皮下投与

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