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■NEWS Meiji Seikaファルマ小林社長「法的措置も含め厳正に対処」─レプリコンワクチンに関する非科学的な指摘に反論

登録日: 2024-09-27

最終更新日: 2024-09-27

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MeijiSeikaファルマは9月25日、次世代型mRNAワクチン「コスタイベ筋注用」についての記者説明会を開催した。同社代表取締役社長の小林大吉郎氏はSNS上を中心に広まるレプリコンワクチンへの指摘に対して、科学的知見に基づいて回答。事実に反する非科学的な情報を繰り返し発信する専門家には「法的措置を含め厳正に対処していく」と厳しい姿勢をみせた。

小林氏は、日本看護倫理学会が8月8日に発表したレプリコンワクチンに対する懸念を示す緊急声明について「内容を見ると誤解や不認知に基づく記述が見られ、正確な情報が届いていないのではと考えている」と述べ、「正しい知識を持ってもらうため、論文や科学的根拠に基づくデータを示し、修正を依頼する書面を送付する予定」と説明した。

説明会に登壇した小林代表取締役社長

「一般の方々は、新しいワクチンに対して不安を感じ、さまざまな意見を持つのは当然で、むしろ健全なこと」とする一方で、YouTubeなどで繰り返し事実に反する非科学的な情報を発信する医学・薬学の専門家について「間違った情報を流布されると、ワクチンを忌避する人が増え、公衆衛生上のリスクを高める」と危機感を表し、「情報提供や論点整理に応じる用意があるので、間違った情報を出さないでもらいたい旨を書面で伝える予定。それでもなお間違った発信を続ける場合は民事刑事両面での法的な手段も含め、差し止めの申し入れをしていく」との方針を示した。

「レプリコンワクチンは海外で未認可であり、問題があるのではないか」という指摘に対しては、欧州では既にCSLセキュラス社により申請中、ベトナムでも申請準備に入っており、グローバルで開発・申請準備が進んでいる状況を説明し「海外当局との協議においても安全性および有効性への懸念は何ら示されていない」と述べた。

■従来のmRNAワクチンに比べ効果が長続きする

説明会に登壇した順天堂大医学部総合診療科学講座主任教授の内藤俊夫氏は、コスタイベの海外第Ⅲ相試験で56.6%の発症予防、95.3%の重症化予防効果が検証されたと説明。既存のmRNAワクチンに比べ中和抗体価が長く維持されるという国内第Ⅲ相試験の結果も踏まえ「医療者側からすると、既存のワクチンと変わらない副反応で効果が長く続くことはかなりのアドバンテージ」と評価した。

コスタイベの効果を評価した内藤氏

コスタイベは「レプリコンワクチン」と呼ばれる次世代の自己増幅型mRNAワクチンで、従来型のmRNAワクチンに比べ少ない投与量で長く抗体価が持続するとされる。同社は5月にオミクロン株JN.1系統対応の承認を申請し、厚労省により9月13日に承認された。9月30日から出荷を開始し、2024/25シーズンの定期接種では約427万回分の供給を予定している。

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