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着床前受精卵遺伝子スクリーニングでシンポ [日産婦]

No.4738 (2015年02月14日発行) P.8

登録日: 2015-02-14

最終更新日: 2016-11-18

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日本産科婦人科学会は7日、着床前受精卵遺伝子スクリーニング(PGS:Preimplantation Genetic Screening)に関する公開シンポジウムを都内で開催し、「PGSに関する小委員会」の竹下俊行委員長が、2015年度に実施予定のPGS臨床研究の計画案について説明した。
研究は、受精卵のすべての染色体を調べられるアレイCGH法を用いて妊娠予後の改善を検証する。対象は、体外受精で3回以上不成功だった症例と流産を2回以上経験している症例で、年齢制限は設けない。目標症例数は600例(PGS群300例、対照群300例)で、期間は3年間。研究では、染色体のコピー数に有意の増加、減少が検出されない胚を「適」とし、その中から各施設が移植胚を選択する。RCTを想定しているが、費用は参加女性の負担となる。
不妊治療を行う医師からは研究対象に年齢制限を求める意見や、検査の実施を望む女性の声が紹介される一方、フロアからは先天性疾患の患者が「スクリーニングされ、廃棄の対象となる1人として、研究を止めてほしいという思いを強くした」と反対意見を表明した。
日産婦では、シンポでの意見を踏まえ、今月末に開かれる理事会で研究計画を正式承認する予定。

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