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統合失調症患者の服薬管理システムで検証実験スタート

No.4742 (2015年03月14日発行) P.9

登録日: 2015-03-14

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国立障害者リハビリテーションセンターは9日、国立精神・神経医療研究センター等と共同で、統合失調症患者が服薬状況を自分で管理できるシステムを開発し、1カ月間の検証実験を2月から開始したと発表した。統合失調症患者のための服薬セルフモニタリングシステム開発は世界で初めて。
統合失調症は服薬アドヒアランスが低下すると再入院の割合が増えることが明らかになっており、患者自身が服薬状況や体調変化のモニタリングを継続できるようにすることで、在宅生活を支援する。
システムはセンサー付きの服薬カレンダーを利用。服薬カレンダーの各ポケットに薬袋の有無を検知するセンサーが付いており、薬が取り出されると情報をサーバーに送付する。患者はその情報を携帯電話やスマートフォンで閲覧できる仕組みだ。併せて、患者が携帯電話やスマートフォン上で体調や気分を5段階評価で入力し、記録を確認することもできる。

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