小中高の子どもの61.3%が夜型の生活を送っていることが12日、睡眠に関する研究や情報発信を行う「ボディクロック研究会」のオンライン調査で明らかになった。
調査は、全国の小学生、中学生、高校生の母親936名を対象に昨年12月に実施したもの。
調査では、子どもに比べ親の生活の夜型化は進んでいないものの、全体の44.2%の親が夜型の生活を送っていることも明らかになった。夜型の親における夜型の子どもの割合は76.4%、朝型の親では50.6%だった。
「勉強が好き」と答えた子どもの割合は、朝型で58.8%、夜型で40.2%と18.6ポイントの差。「運動・スポーツをするのは好き」と答えた子どもの割合も、朝型で72.9
%、夜型で62.7%と10.2ポイントの差があった。
調査結果について、研究会の内村直尚理事長(久留米大教授)は、「親の生活習慣や社会全体の夜型化、メールやゲームによる夜更かしなど子どもを取り巻くさまざまな環境によって、子どもの生活の夜型化が進んでいる」と指摘。「日本の将来を担う子ども達を体内時計の乱れから守り、能力を最大限発揮できるよう、社会全体での取り組みが必要」と訴えている。