厚生労働省の社会保障審議会医療分科会が3月27日に開催され、群馬大附属病院がまとめた腹腔鏡手術に関する一連の死亡事故の最終報告書の作成プロセスについて問題視する声が相次いだ。
同分科会は群馬大病院と東京女子医大病院の特定機能病院の承認取消しの是非を巡り非公開で議論しているが、会合終了後に厚労省医政局総務課が審議内容を説明。群馬大病院については最終報告書を作成した検証委員会に外部委員がほとんど出席していなかったとする報道があり、厚労省が確認したところ群馬大病院は事実と認めたという。群馬大病院は早急に外部委員を交えて再度、会合を開くとしている。最終報告書の内容に納得していない委員もいるとの報道については、群馬大病院から明確な答えがなかったという。
同分科会は最終報告書の内容が変わる可能性もあるとして、群馬大病院からの報告を待った上で次回の審議を行う方針。