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酸化マグネシウムで死亡例 - 厚労省が添付文書の改訂を指示

No.4775 (2015年10月31日発行) P.9

登録日: 2015-10-31

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酸化マグネシウム製剤服用中の患者が高マグネシウム血症を発症し、死亡を含む重篤な転帰をたどる症例が報告されたことから、厚生労働省は20日、報告の多かった高齢者について添付文書の「慎重投与」の項に追記するよう日本製薬団体連合会に求めた。改訂点は以下の通り。
【重要な基本的注意】本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれることがある。特に、便秘症の患者では、腎機能が正常な場合や通常用量以下の投与であっても、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、以下の点に留意すること。 (1)必要最小限の使用にとどめること。 (2)長期投与又は高齢者へ投与する場合には定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど特に注意すること。(3)嘔吐、徐脈、筋力低下、傾眠等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、直ちに受診するよう患者に指導すること。
【高齢者への投与】高齢者では、高マグネシウム血症を起こし、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、投与量を減量するとともに定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。


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