厚生労働省厚生科学審議会の予防接種基本方針部会は5日、B型肝炎ワクチンを今年10月から定期接種化することを了承した。
B型肝炎ワクチンの接種対象年齢は1歳になるまでの間。接種方法は組換え沈降ワクチンを27日以上の間隔で2回、さらに初回接種から140日以上を経過した後に1回の計3回を皮下に注射する。標準的な接種期間は(1)生後2カ月、(2)3カ月、(3)7~8カ月─とする。
10月の定期接種開始時においては、今年4月以降に出生した乳児を接種対象者とする。厚労省は、例えば4月生まれの乳児の初回接種を10月に行った場合、2回目は11月、3回目は来年3~4月とするなど、1歳までに3回の接種を完了するスケジュールを組むよう求めている。
母子感染によるキャリア化予防の対象となるHBs抗原陽性の妊婦から生まれた乳児として、ワクチン投与を健康保険の給付で受けた者は定期接種の対象外とする。