【Q】
乳癌手術後の乳房再建手術に使用するシリコンインプラントが保険適用となり,過去に切除術および放射線治療を受けた多くの患者さんがインプラントによる再建術を求めて来院されています。放射線照射後のインプラントによる乳房再建では合併症率が増加する可能性があるため,そのような患者さんには自家組織による再建術を勧めますが,なかなか受け入れてもらえません。【A】
放射線科専門医によると,照射の感受性に対する遺伝子が存在し,その有無により照射後の皮膚状態はある程度わかるとされていますが,術前にその遺伝子を検査することは現実には不可能です。よって,まず放射線照射された皮膚の特徴を知ることが重要です。