【Q】
近年の細胞培養やiPS細胞利用技術などの進歩には著しいものがあります。しかし,人工皮膚・培養皮膚の臨床応用結果は,全身熱傷の救命のレベルには達しているようですが,整容目的に使用するのには不十分なように思います。こうした技術により整容的に満足のいく結果(普通の植皮と同等の結果)が得られる日が来るのでしょうか,あるいはそれは不可能なことなのでしょうか。関西医科大学・森本尚樹先生のご教示をお願いします。【A】
細胞培養技術の進歩には目覚ましいものがあり,各種の幹細胞や主要な体細胞の培養は可能になりました。平面培養技術だけではなく,3次元培養技術も進歩しており,数層以上の複数の種類の細胞を組み合わせた組織培養も行われています。