【Q】
無症候性骨髄腫の患者さんに対して無治療で経過観察をしている途中で腰椎圧迫骨折を発症し,著しくQOLが低下してしまう場合があります。定期的なX線検査ではなかなか予測することができません。無症候性骨髄腫の経過観察中の対応について,骨病変の早期発見のための方策や,高リスク症例に対する新規治療薬およびビスホスホネート製剤の投与についての最新の考え方を,群馬大学大学院・村上博和先生に。【A】
無症候性骨髄腫患者の経過観察中には,ヘモグロビン,M蛋白量,腎機能,血清カルシウムなどの血液検査はもちろん,骨病変の定期的検査が必要です。ご質問の通り,骨病変の早期発見には単純骨X線検査のみでは不十分なことが多々あります。