【Q】
ドライアイの点眼治療として従来,ヒアルロン酸点眼,人工涙液などがありましたが,近年,ムチンを産生するジクアホソルナトリウム点眼とレバミピド点眼が使用可能となっています。それぞれ特徴があると思いますが,これらの点眼薬はどのように使いわけるのでしょうか。岐阜赤十字病院・小島隆司先生のご教示をお願いします。【A】
近年,ドライアイは涙液を層別に診断して,治療も涙液層を意識して行うという概念(tear film oriented therapy:TFOT)がドライアイ研究会を中心に提唱されています。この背景にはジクアホソルナトリウム点眼(ジクアスR点眼液)とレバミピド点眼(ムコスタR点眼液)の登場が大きく影響しており,具体的には眼表面ムチンをターゲットにした治療ができるようになったことが大きいと思われます。