【Q】
心房細動に対するアブレーションは近年,症例数が増え,18年前のHaissaguerreらの発表時より成功率が改善し,以前は適応外であった慢性心房細動にも稀ならず行われます。【A】
カテーテルアブレーションは1990年代以降,各種不整脈に対し目覚ましい発展を遂げ,2013年の国内のアブレーション件数は約4万6000例に達しています。うち心房細動アブレーションは約2万7000例で,アブレーション施行症例数は著明に増加しています。ただし,わが国および海外のガイドラインでClassⅠ適応とされているのは器質的心疾患のない(あっても軽度)薬物治療抵抗性,症候性の発作性心房細動です。このような発作性心房細動には85%を超える成功率が期待できますので,積極的にアブレーションを行うことが患者さんのメリットになると思います。