日本の認知症患者数の増加が予想されている。2012年時点の患者数は462万人だが、厚労省は昨年、2025年には700万人まで増加すると推計した。推計の基礎データとなったのが、1961年から福岡県久山町の住民を対象に行われている疫学調査「久山町研究」だ。
久山町研究の成績を用いて、60歳以上の認知症のない高齢者が、死亡するまでに認知症を発症する確率を数学的に推計すると、55%になる。久山町では2000年以降、認知症、特にアルツハイマー病が急増しており、その要因として、高齢者における糖代謝異常の頻度が増加していることが示唆されると分析している。
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