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両膝の痛みを訴えた50歳男性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(106)]

No.4760 (2015年07月18日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

鈴木慎吾 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

宮原雅人 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-15

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  • 3カ月前からの両膝の痛みが徐々に悪化し,近医整形外科を受診したが,膝に異常を認めないために当部を紹介受診した。軽度の安静時痛があり,歩行によって増悪する。朝のこわばりはない。

    身体診察では,体温37.0℃,脈拍80回/分,血圧114/82mmHg。四肢の関節に発赤,腫脹,圧痛はないが,両上肢の挙上制限を認めたため,下肢の近位関節を調べるためにPatrickテストを施行したところ(図1),両側とも股関節の開排制限および同側の膝への放散痛を認めた。

    一般血液・生化学検査の異常値は,Hb 12.4g/dL(MCV 87.1fL),CRP 5.0mg/dLのみ。

    研修医の診断:リウマチ性多発筋痛症(PMR)

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