2カ月前に狭心症と胸部大動脈瘤に対し,冠動脈バイパス術と弓部大動脈置換術,および二期的に胸部ステントグラフト内挿術を施行した。術後より食欲低下,体重減少(−10kg/2カ月)が出現し,本日の定期外来の血液検査で急性腎障害を認めたために即日入院となり,精査目的に当科を紹介受診した。
既往歴に高血圧症,脂質異常症があるが新規開始薬はない。喫煙は20本/日×43年間,飲酒は日本酒を2合/日。
身長171cm,体重57kg(BMI 19.5)。体温36.1℃,血圧171/111mmHg,脈拍83回/分(整),呼吸数16回/分。心雑音なし。両側足背動脈触知良好。右母趾先端に無痛性の紫斑を認めた(図1)。
血液検査での異常所見はWBC 8100/µL(好酸球7.1%),BUN 27mg/dL,Cr 4.8mg/dL,CRP 2.3mg/dL。尿検査では蛋白2+,顆粒円柱1+。
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