株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

特集:進化する骨粗鬆症治療

No.4719 (2014年10月04日発行) P.19

竹内靖博 (虎の門病院内分泌センター部長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-03-23

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

監修:竹内靖博

1990年代に窒素含有ビスホスホネート製剤のプロトタイプであるアレンドロネートが登場して以降,骨粗鬆症による骨折は,適切な治療により予防可能な時代を迎えている。アレンドロネートの成功に触発され,優れた骨粗鬆症治療薬の開発が進み,既に多くの薬剤が臨床の現場に登場している。しかしながら,既存の治療による骨折抑制効果はせいぜい50%であり,長期治療による弊害の懸念も相まって,新たな治療薬の開発が望まれている。アレンドロネートの成功は,骨代謝とその障害に対する強い関心を呼ぶことにもつながり,骨代謝領域の研究が飛躍的に進展した。その結果,骨代謝における鍵分子をピンポイントで制御する薬剤が開発され,骨折予防をめざした臨床研究が進められている。本特集では「進化する骨粗鬆症治療」という主題のもと,骨粗鬆症治療の現状と課題をふまえて,現在開発中の分子標的治療薬を中心に,さらなる高みをめざした臨床研究の現状をご紹介したい。

1 骨吸収抑制薬による骨粗鬆症治療の現状と課題
虎の門病院内分泌センター部長 竹内靖博

2 骨形成促進薬の展望
徳島大学藤井節郎記念医科学センター長 松本俊夫

3 カテプシンK阻害薬による骨粗鬆症治療の可能性
国立国際医療研究センター病院院長 中村利孝

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top