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心不全早期介入、一般医向けのガイドラインが必要【厚労省WG】

登録日: 2017-03-14

最終更新日: 2017-03-14

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厚生労働省の「心血管疾患に係るワーキンググループ(WG)」が10日に開かれ、循環器疾患専門医でなくても心不全が増悪する兆候を判断するガイドラインが必要との意見で一致した。  

WGでは、心血管疾患の回復期・維持期の診療提供体制や連携体制について議論が行われた。厚労省は課題として、「慢性心不全患者の実態の把握」「増悪予防や早期介入・早期改善を目指した連携体制の構築」などを列挙。これに対し複数の構成員が、心不全の定義がはっきりしていない上、潜在患者を含めると相当な患者数になるとして「診療所で行える評価方法を確定すべき」(永井良三座長)、「心不全が増悪する原因である食事や患者の自己判断による薬の減量などを防ぐためには、定期的な外来診療が求められる」(小川久雄構成員)などと指摘した。

WGでは6月をメドに議論を整理し、「脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る診療提供体制の在り方に関する検討会」に報告する予定。


永井座長は、「多量の水を飲むことが体に良いとして実践している患者もいる」と実例を紹介し、患者教育の重要性を訴えた

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