2016年の日本人の平均寿命は男性80.98年、女性87.14年となり、ともに過去最高を更新したことが、厚生労働省が7月27日に公表した簡易生命表(用語解説)で、明らかになった。
平均寿命は、0歳の平均余命。前年と比較すると、男性は0.23年、女性は0.15年上回った。男女とも悪性新生物、心疾患(高血圧性を除く)、脳血管疾患、肺炎といった主要死因の死亡率の変化が平均寿命を延ばす方向に働いたとしている。平均寿命の男女差は6.16年で、前年より0.08年減少した。
さらに、男性で4人に1人以上(25.6%)、女性で2人に1人(49.9%)が90歳まで生存していることが判明した。
悪性新生物、心疾患、脳血管疾患を除去した場合の平均余命の延びは、0歳では男性6.95年(前年7.06)、女性5.74年(同5.82)。90歳では男性1.76年(同1.80)、女性1.95年(同1.99)だった。
国により作成方法が異なるため、厳密な比較は困難ではあるものの、日本の平均寿命は、香港(男性81.32、女性87.34)に次いで世界第2位。厚労省は、「男女ともに世界のトップクラス」と評価している。