厚生労働省は7月24日、野生のネコに咬まれた女性がダニ媒介性のウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)を発症し、死亡した事例を受け、日本医師会などに対し注意喚起の通知を発出した。発症したネコやイヌの体液等からヒトが感染する可能性が否定できないことから、SFTSの疑いのある患者を診察した場合には、ダニの刺咬歴に加え、動物との接触歴も考慮するよう求めている。
同省などによると、女性を咬んだネコがSFTSに感染していたかどうかは定かではないが、血小板減少などヒトのSFTS症例でみられる症状を呈しており、ネコから感染した可能性が高いという。
同省は「現時点では健康なネコなどからヒトが感染することはないと考えられる」「屋内のみで飼育されているネコについてはSFTSウイルスに感染する心配はない」と冷静な対応を呼び掛けている。
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