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耳鼻咽喉科から紹介のあった難治性喉頭潰瘍の82歳,男性[国立国際医療研究センター臨床カンファレンス(24)]

No.4892 (2018年01月27日発行) P.46

登録日: 2018-01-25

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  • 難易度:★★★★☆

    司会&総合診療科指導医K:今日は総合診療科の症例ですね。それではお願いします。

    担当医(総合診療科後期研修医):はい。病歴から示しますが,最終的には難治性喉頭潰瘍の内科的な原因精査が必要ということで,総合内科である当科に耳鼻咽喉科から紹介があった症例です。

    司会:大病院の総合内科ならではの機能ですね。地域医療や教育重視の総合診療科とも違うし,どの科も診たくないから「よろしく」と任される科でもない。リスペクトされて紹介して頂くというのは本当に光栄なことです。総合診療の1つのあり方を私どもは実践しているつもりなので,こういう症例は本領を発揮できる良い機会だと思っています。

    担当医:これは当院の耳鼻咽喉科に紹介される前までの経緯です(スライド1)。最初の主訴は咽頭痛で,当初から耳鼻咽喉科にかかっていました。続いて当院耳鼻咽喉科受診時の喉頭ファイバースコピーの写真を示します(スライド2)。

    会場:これは……「腫れている」でいいですか?

    担当医:はい。潰瘍形成を伴う,喉頭の著しい腫大を呈しています。

    司会:ものすごく腫れていますよね。進めて下さい。

    担当医:こちらは耳鼻咽喉科外来での,当科紹介までの経過です(スライド3)。

    会場:この喉頭所見で窒息しないんですか?

    担当医:実は私たちもそれをすぐ思いました。何とか食べられたようですが,喉の痛みが強いときには食事が喉を通らなかったみたいです。

    会場:唾液すら怖いような……。

    司会:そうですね。次は身体所見ですか?

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