厚生労働省は13日、下掲の医薬品の添付文書の「使用上の注意」を改訂するよう、日本製薬団体連合会に指示した。
このうち、生薬のサンシシと同薬を含有する製剤については、「重大な副作用」の項に、腸間膜静脈の線維化・石灰化によって虚血を生じる「腸間膜静脈硬化症」を追記。「重要な基本的注意」の項で、長期投与(多くは5年以上)により、大腸の色調異常、浮腫、びらん、潰瘍、狭窄を伴う腸間膜静脈硬化症があらわれる恐れがあるとして、「定期的にCT、大腸内視鏡等の検査を行うことが望ましい」と注意喚起する。サンシシを含有する一般用薬の添付文書にも同様の注意を追記し、長期連用する場合は医師・薬剤師等に相談するよう呼び掛ける。
腸間膜静脈硬化症は、比較的まれな消化管疾患だが、以前よりサンシシ製剤の長期服用との関連性が指摘されていた。