厚生労働省はこのほど、「2015年度人口動態職業・産業別統計」の概況を取りまとめた。
そのうち就業状態別の主要死因別構成割合をみると、男の死亡について、有職であった者、無職であった者とも最も高い死因は「悪性新生物」で、有職が39.4%、無職が32.1%となっている。職業別に悪性新生物の占める割合をみると、「管理職」が44.5%で最も高く、「保安職」が31.0%で最も低い。女の死亡についても、有職・無職とも最も高い死因は悪性新生物で、職業別では「事務職」が50.7%で最も高く、「農林漁業職」が30.6%で最も低い。
男の死亡の最も高い死因の悪性新生物の占める割合を産業別にみると、「学術研究、専門・技術サービス業」が44.6%で最も高く、「不動産業・物品賃貸業」が36.7%で最も低い。女では「金融業、保険業」が52.2%で最も高く、「不動産業、物品賃貸業」が29.3%で最も低い。
同統計は、出生、死亡、死産、婚姻および離婚の人口動態事象と職業および産業との関連を明らかにし、厚生労働行政施策等の基礎資料を得ることを目的として、厚生労働省が5年に1度作成している。