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【OPINION】“医療事故調”シングルイシューで まとまりませんか─メーリングリストで現場の声を共有・発信

No.4694 (2014年04月12日発行) P.14

坂根みち子 (「現場の医療を守る会」代表世話人 つくば市・坂根Mクリニック院長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-04-07

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  • この度66人の発起人とともに「現場の医療を守る会」を立ち上げ、期間限定メーリングリスト「“医療事故調”シングルイシューでまとまりませんか」を開始しました。
    医療事故調査制度がいよいよ法制化されますが、
    ・現場の医師はあまりに多忙で、“医療事故調”をよく知らない
    ・日本の医療界には現場の声を反映する場所がない
    ・医師はなかなか一枚岩にまとまれない
    という状態が続いています。
    そこで、多忙な医師に事故調の危うさを伝え、その声を拾い上げ、共有・発信していく場所として、メーリングリストを活用することにしました。
    私は、3年前まで循環器内科の勤務医として働いていましたので、明らかにオーバーワークとなっている医療の現状がよく分かります。今回の法制化は医療現場に多大な影響を与えますが、私達のあずかり知らぬところで物事は決まっていきます。
    ポイントは、4月から本格化する厚労省のガイドライン研究班がどのように制度の細部を決めるかです。これが極めて重要であるにもかかわらず、ガイドライン研究班のメンバーは非公表であり、議事録も非公開です。安全工学の専門家も入っていないと聞いています。これほど重大なことを秘密裏に決めてしまうことは大きな問題です。
    今回、どの医療団体も代表しない一臨床医である私のアイデアに、事故調の問題点を懸念する多くの方々が共感し、発起人として名を連ねてくれました。そこには医療関係者だけでなく、安全工学の専門家、弁護士、国会議員、無罪となった医療訴訟当事者も参加しています(16頁)。
    なぜ、これだけ多岐にわたる方々が賛同してくれたのでしょうか。それは、この制度により医療崩壊が進む可能性があり、そうなれば、大きな不利益を被るのは国民全体だからです。

    残り3,558文字あります

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