厚生労働省の「救急・災害医療提供体制等の在り方に関する検討会」(座長=遠藤久夫国立社会保障・人口問題研究所所長)は6日、初会合を開いた。救急医療については、出動件数が増加しているドクターヘリの安全運航や救命救急センターを含む救急医療体制の在り方、災害医療については、DMAT事務局の組織・運用、広域災害・救急医療情報システムの在り方などを検討する。
同日の検討会で厚労省は、DMAT事務局の現状と課題を踏まえた論点を提示。①併任・非常勤職員が多いなどの体制の見直し、②大規模災害発生後の業務量の急激な増加に備え、外部からDMAT事務局をバックアップする人材が集まる組織・仕組みの構築、③DMAT事務局の新たな役割の付与─を挙げた。非常勤職員が多い体制については複数の構成員が、常勤職員を置く必要性を指摘した。