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発熱,側腹部痛に続いて次々に皮疹が現れる47歳の男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(172)]

No.4904 (2018年04月21日発行) P.1

生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

三戸 勉 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鋪野紀好 ( 千葉大学医学部附属病院総合診療科)

小島淳平 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2018-04-19

最終更新日: 2018-04-17

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20日前より発熱が出現し,近医にてレボフロキサシンが処方されたが,12日前に急性の右側腹部痛が加わり,同院に即日入院後にセフォチアムが開始された。腹痛は軽快したものの,発熱が持続するため当科外来を紹介受診。

既往歴にアトピー性皮膚炎があり,ステロイド軟膏外用中。

身体診察では,体温38.1℃,脈拍105回/分(整),血圧76/56mmHg,呼吸数16回/分。意識は清明。心尖部に最強点を有するLevineⅡ/Ⅵの左腋窩に放散する汎収縮期雑音を聴取。腹背部に異常はみられない。四肢の冷感なし。右の第1および第5足趾に点状出血を認める(図1)。外来受診中,右足底に新たな皮疹が出現した(図2)。

腹痛発症時(前医)の尿,一般血液・生化学検査での異常値はWBC 14300/μL,LDH 322U/L,CRP 8.34mg/dLのみ。

   

 

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