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梅毒の届出事項に風俗従事・利用歴や妊娠の有無を追加へ─厚労省小委員会が決定

No.4905 (2018年04月28日発行) P.12

登録日: 2018-04-18

最終更新日: 2018-04-18

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梅毒報告数が増加していることから、厚生労働省の小委員会は17日、梅毒の発生動向をより詳細に把握するため、発生届の届出事項を変更することを決めた。性風俗産業の従事歴・利用歴の有無や妊娠の有無などを追加する。改正の手続きの後、遅くとも2019年から新しい届出事項となる見込み。

厚労省によると、梅毒報告数は2010年以降、増加傾向にある。17年の年間累積報告数(暫定値)は5820件となっており、44年ぶりに5000件を超えた。感染経路は、男女ともに異性間性交渉での感染が増加。年齢別にみると、男性は20~50代、女性は20~30代が増加している。

17日に開かれた厚生科学審議会感染症部会エイズ・性感染症に関する小委員会で厚労省は、梅毒の発生動向をより詳細に把握し、梅毒の調査と分析を強化するため、届出事項の追加を提案。具体的には、①性風俗産業の従事歴・利用歴の有無、②口腔咽頭病変、③妊娠の有無、④梅毒の既往歴の有無、⑤HIV感染症の合併の有無─の5つを提示し、小委員会がこれを了承した。

■HIV感染症はCD4値を届出事項に追加

同日の小委員会で厚労省はHIV感染症の届出事項の変更も提案。HIV感染症の早期診断を推進するため、その指標となるCD4陽性Tリンパ球数(CD4値)の追加を提案し、小委員会が了承した。

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