著: | 長尾大志(島根大学医学部教授) |
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判型: | B5判 |
頁数: | 328頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2018年04月24日 |
ISBN: | 978-4-7849-4421-7 |
版数: | 第2版 |
付録: | - |
充実の大改訂で、ますますわかりやすく!!
◆絶大な支持を頂いた初版をアップデート。新たに100枚以上の画像を追加し、一部はより鮮明な画像に差し替えました。解説やイラストも強化し、40ページ増の大改訂となっています。
◆「ベストティーチャー賞」受賞の著者が、胸部X線とCTの読み方を「わかりやすさ最優先」で伝授。ステップ・バイ・ステップの構成で、画像診断の基礎から無理なくマスターできます。
◆「なんでこう見えるか」陰影の成り立ちをしっかり解説。ここが理解できると、患者さんに何が起こっているかがわかり、画像診断がどんどん面白くなります。
第1章 読影を始める前に知っておくべきこと
X線写真の原理
シルエットサイン
読影の手順
胸部CTの基礎知識
第2章 胸部X線写真のどこを見るか
骨・軟部陰影
縦隔陰影
横隔膜
肺野
異常とまぎらわしい正常像
挿入されたチューブ類
第3章 X線で黒くなる病態と白くなる病態
黒くなる病態(1)肺嚢胞
黒くなる病態(2)肺気腫
黒くなる病態(3)気胸
連続性に白くなる病態(1)胸水
連続性に白くなる病態(2)腫瘤影
連続性に白くなる病態(3)無気肺
連続性に白くなる病態(4)コンソリデーション・浸潤影
連続性に白くなる病態(5)すりガラス影
白と黒が混在する病態
第4章 胸部CTで見えるもの
正常CTの見方
小葉の構造を詳しく見る
小葉が侵されるとどうなるか
第5章 CTで飛び飛びに白くなる病変
小葉中心性粒状影
小葉中心部・辺縁部に存在する粒状影
ランダム分布の粒状影
結節影・腫瘤影
気管支拡張像
第6章 読影クイズ
初級編・中級編・上級編
改訂版のまえがき
この本は、学生さんや研修医の先生方をはじめ、胸部画像の初心者の方に、できるだけとっつきやすく読影の基礎を学んでもらいたいという思いで書きました。
おかげさまで刊行以降、多くの学生さん、研修医の皆さん、それにメディカルスタッフの方々や非専門医の先生方にも読んで頂いているようです。それは大変うれしいことではあるのですが、読者の方々とお話をしたり、読影をして頂いたりすると、「あ、そういうふうに解釈されましたか」とか、「私の説明が足りなかったかなぁ」とか、「違う言い回しの方がわかりやすかったかも…」とか、気になることがボツボツと出てきたのです。
で、気づいたときはその都度、「これはこういうことで〜」と説明を追加したり、言い換えたりすることで、その足りなかったところを補っていました。
この4年間、そうしたフィードバックを頂く機会がずいぶん増えました。しかも、そういう箇所はだいたい同じで、「ここの書き方を変えたら、もっとバシッとわかって頂ける」とか、「もう少し例を増やすか、替えた方がわかりやすくなる」といったことが自分の中で蓄積されてまいりました。そんなことを繰り返すうちに、説明の仕方も洗練されてきた感があります。
今だったら、もっとイイものが書けるのではないか。気になっていたところをしっかり書き直すことで、最高のものにしたい。ということで、日本医事新報社さんにお願いしまして、改訂にとりかかりました。
いざ改訂を始めると「あれもこれも」と欲が出て、字数にして初版の約25%、図・写真は約40%が追加ないし変更となりました。結果、40ページ増の大改訂となりましたが、自分としては決定版といえる、とっても満足のできる本ができあがりました。
多くの先生方や学生さんからのフィードバックが、この改訂に活かされました。特にキナシ大林病院放射線診断科部長の児島完治先生からは、たくさんの助言を頂きました。児島先生はじめ皆さまに厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
長尾大志
下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。