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間欠性の下腹部痛を主訴に受診した30歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(175)]

No.4910 (2018年06月02日発行) P.1

生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

内田 瞬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

廣瀬裕太 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鈴木慎吾 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2018-05-31

最終更新日: 2018-05-30

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1年前から2カ月に1回の頻度で下腹部痛が出現している。うずくまるほど強い持続痛で,排便でいきむ時や立位で増悪し,2〜3日で自然軽快する。

有症時の腹部単純CTで腹腔内脂肪織濃度上昇を指摘されたが原因不明であり(図1,点線内),精査目的に当科を紹介受診した。

有症時の身体診察は,体温36.9℃,脈拍82回/分,血圧129/61mmHg。腹部は平坦・軟で腸蠕動音は正常。圧痛および腹膜刺激徴候はない。鼠径部および陰囊に明らかな異常なし。

一般検査の異常値はCRP 2.3mg/dLのみ。




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