熱中症搬送者の多くを高齢者が占め、発生場所では住居(庭を含む家、居住施設)が最も多いことは認知されてきているが、死亡者の状況についてはどうか。
厚生労働省によると、今夏と同様に全国的な記録的猛暑に見舞われた2013年の熱中症死亡者の約8割は住居で発生している。住居での死亡割合は、65歳以上では9割近くに上り、0~44歳でも約6割を占める。
東京都監察医務院の集計では、屋内の熱中症死亡者のうち、例年7~9割程度がクーラーを使用していない。クーラー不使用の死亡は単身世帯だけでなく家族同居世帯でも発生している。
年齢にかかわらず冷房使用を指導することの重要性が改めて示唆される。
は住居で発生している