日大医学部病態病理学系微生物学分野主任教授
1958年岐阜県生まれ。83年日大卒。87年同大院修了。米City of Hope研究所留学、国立感染研エイズ研究センター研究員、日大講師(産婦人科)、助教授(感染制御学)などを経て、2007年より現職。近著に『戦国武将を診る』(朝日新聞出版)
源頼朝は歯周病に蝕まれていたのでは。伊達政宗の「独眼竜」は天然痘が原因だったのでは―。
胎児胎生に対する免疫応答の研究という「本業」の傍ら、医学的視点から歴史上の人物の病を考察する医史学の著書も多く持つ早川さん。「社会の役に立ちたいわけではなく、面白いことを突き詰めたいだけ」と話すが、実験ができない医史学の研究でも「科学」の実証主義の姿勢は崩さず、なるべく原典に当たり、史料を深く読み込むことを流儀とする。古書店頼みだった昔と違い、今は大学の図書館やインターネットで簡単に史料を入手できるが、「興味が湧くとすぐ買ってしまって整理が大変です」。
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